みなさんこんにちは!
SNSで流れてきた「ななつ星 in 九州」の内装写真を見ていて、あのとんでもない美しさに「誰がデザインしたんだろう!?」と気になってしまいました。
そこでデザイナーの水戸岡鋭治さんをはじめて知ったのですが、どうやら『ななつ星』以外にも手掛けた観光列車があるという事を知って、今回まとめてみることにしました。
水戸岡鋭治(みとおかえいじ)さんは、JR九州をはじめ全国の鉄道会社から指名を受け続けてきた、日本でも屈指のインダストリアルデザイナー(工業デザイナー)です。
手がけた観光列車は20本以上とも言われていて、その数の多さにまず驚かされます。
そんな皆さんの中にも、
「水戸岡鋭治さんがデザインした観光列車ってどれくらいあるの?」
「代表作の特徴って何?」
と感じた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、水戸岡鋭治さんがデザインした観光列車の一覧と代表作の特徴について、まとめてご紹介します!
▼この記事でわかること
- 水戸岡鋭治がデザインした観光列車の一覧(JR九州13本以上+全国各地)
- 岡山工業高校インテリア科出身!大学進学なしで鉄道デザイナーになった経緯

それではみなさん一緒に確認していきましょう♪
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JR九州デザイン顧問”水戸岡鋭治“(みとおかえいじ)がデザインした観光列車を一覧で紹介
水戸岡鋭治さんがデザインした観光列車の数は、JR九州だけでも13本以上、全国各地まで含めると20本を超えます。
ここからは、その一覧と各列車の概要を順番に見ていきましょう。
実はこんなにある!水戸岡鋭治デザインの観光列車まとめ一覧
水戸岡鋭治さんがデザインした観光列車は、JR九州の特急から全国各地のローカル線まで、驚くほどの幅広さです。
調べてみて、まずその数の多さに驚きました。
ざっくり整理すると、こんな感じです。
【JR九州の主な観光列車・特急列車】
- アクアエクスプレス(1988年・香椎線)※鉄道車両デザインへの第一歩
- 787系特急「つばめ」(1992年・ブルーリボン賞・ブルネル賞受賞)
- 883系特急「ソニック」(1995年)
- 885系特急「かもめ」(2000年)
- 九州新幹線800系「つばめ」(2004年・金箔や西陣織シートを採用)
- 特急「ゆふいんの森」(リニューアル版)
- D&S列車「あそぼーい!」
- D&S列車「海幸山幸」
- D&S列車「指宿のたまて箱」
- D&S列車「A列車で行こう」(南蛮文化テーマ)
- クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」(2013年)
- 「ふたつ星4047」(2022年)
- 西九州新幹線「かもめ」(2022年)
【全国各地の観光列車】
- 「たま電車」(和歌山電鐵)
- 「丹後くろまつ号」「丹後あかまつ号」「丹後あおまつ号」(京都丹後鉄道)
- 「おれんじ食堂」(肥薩おれんじ鉄道)
- 「富士山ビュー特急」(富士山麓電気鉄道)
- 「ろくもん」(しなの鉄道)
- 「THE ROYAL EXPRESS」(東急電鉄・伊豆急行、2017年)
- 「ながら」(長良川鉄道)
- 「レトロ電車」(富山地方鉄道)
- 「MOMO」「おかでんチャギントン」(岡山電気軌道)
こうして並べると、本当にすごい数ですよね。
九州を中心に、長野・静岡・岐阜・京都・富山・和歌山・神奈川と、全国津々浦々に水戸岡さんのデザインが広がっていることが分かります。
ちなみに水戸岡鋭治さんは模型を作らず、イラストだけでクライアントにプレゼンするスタイルで有名です。
大学には進学せず!水戸岡鋭治が鉄道デザインへ進むまでの経緯
水戸岡鋭治(みとおかえいじ)さんは、岡山県立岡山工業高校インテリア科を卒業後、大学には進学せずにキャリアをスタートさせました。
実家が家具製作所を営んでいたため、インテリアや木材の知識は幼い頃から身近にあったんだそうです。
高校卒業後は大阪のデザイン会社に3年ほど勤務し、その後縁あってイタリア・ミラノのデザイン事務所へ。
ただし4か月で退職してしまい、ユーレイルパスを手にヨーロッパを約1年半かけて周遊するという、なかなか大胆な経験を積んでいます。
ちなみにユーレイルパスとは、ヨーロッパ各国の鉄道を一定期間自由に利用できる旅行者向けの鉄道パスです。
国境を越えながら効率よく周遊でき、列車移動そのものを旅の楽しみに変えてくれます。
振り返る2025(海外編)
10年以上ぶりのヨーロッパは、ユーレイルパスを使った周遊旅(🇯🇵→🇫🇮→🇫🇷→🇨🇭→🇱🇮→🇦🇹→🇩🇪→🇧🇪→🇫🇷→🇬🇧→🇯🇵)
憧れだったnightjetに乗れて良かった備忘録として旅行記をしたためようと思ってはや半年。そのうち書きます pic.twitter.com/FgWrxKuHu9
— 抹茶最中´゚_゚) (@mm305_355at) December 31, 2025
鉄道でヨーロッパ旅行とか、一回でいいから行ってみたい!
もともと乗り物や鉄道への関心も強く、各国の駅舎や車両デザイン、車内空間の演出を実際に見て回れたことは、後の「乗ること自体が楽しい列車づくり」につながっていったんですね♪
そして、帰国後の1972年に東京でドーンデザイン研究所を設立。
「ドーン」という名前の由来は、小学校時代のあだ名「鈍治(ドンジ)」から来ていて、「鈍角の方が美しい」というデザイン哲学ともリンクしているのだとか。
鉄道デザインへの転機は1987〜88年頃のこと。
福岡市の「ホテル海の中道」のアートディレクションを担当したことがきっかけで、JR九州の社長(当時)と偶然同席し、そのまま列車デザインへと引っ張られていったのです。
大学に行かず、ミラノで4か月、ヨーロッパを1年半旅した経験が、あの独特の美意識の土台になっているんだと思います。
- 水戸岡鋭治さんのデザイン列車はJR九州13本以上+全国各地で計20本超と圧巻の数
- 岡山工業高校インテリア科卒・大学進学なし。
- ミラノ→欧州周遊を経てドーンデザイン研究所を設立し、JR九州との出会いで鉄道デザインへ

ヨーロッパを1年半ふらっと旅してから日本最高峰のデザイナーになる経歴、かっこよすぎませんか?
「鈍角が美しい」って言葉もなんだか深くて、ずっと頭に残っています。
JR九州デザイン顧問・水戸岡鋭治がデザインした代表作の特徴は?
水戸岡鋭治さんがデザインした代表作に共通する特徴は、
「天然素材の徹底使用」と「建築空間を車内に持ち込む」という2つのコンセプトです。
ここからは、その特徴をくわしく見ていきましょう。
走る豪華ホテル「ななつ星 in 九州」の内装デザインのこだわり
水戸岡鋭治さんの代表作といえば、2013年に運行を開始したJR九州のクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」です。
日本を代表するクルーズトレインとして登場したこの列車は、木材や和紙といった天然素材をふんだんに取り入れ、大川組子や有田焼など九州が誇る伝統工芸も随所に配置されています。
調べてみてびっくりしたのが、米国の旅行誌「コンデナスト・トラベラー」で2年連続世界1位に選ばれているという事実。
しかも半年先まで予約が埋まる高倍率が続いていて、3泊4日コースは1人あたり最高170万円という設定にもかかわらずです。
2022年には大規模なリニューアルも実施されました。
乗客定員を30名から20名に絞り込み、その分だけ体験の質を引き上げるという思い切った判断で、茶室やバーラウンジが新設されています。
ななつ星車内にて茶室体験!
リニューアルで出来たばかりの施設ですね pic.twitter.com/P7WSroe9XS— 壱 (@ichisan314) March 21, 2023
これが電車の中ってスゴイ贅沢ですよね。
木材・本革・金箔……水戸岡デザインに共通する「素材哲学」
水戸岡鋭治さんのデザインに一貫する特徴は、プラスチックを使わないという素材へのこだわりです。
木材・ガラス・鉄・アルミ・本革・金箔など、天然素材を積極的に選ぶのがトレードマーク。
コストは高くなりますが、「利用者が喜び、環境にも優しい」という考えが根底にあります。
もう一つ印象的だったのが、「椅子から設計する」という流儀です。
椅子は人が唯一占有できる、くつろぎの場所。
だからこそ、どんな列車でも椅子のデザインを最初に決めることから始めるのだそうです。
実家が家具製作所だったことが、この発想の根っこにあるのかもしれません。
さらに「建築空間を車内に持ち込む」というコンセプトも、水戸岡さんらしい視点です。
787系「つばめ」では直接照明・間接照明・ダウンライトなど多彩な照明を組み合わせ、「鉄道では前例がない」と猛反対されながらも実現させたと聞いて、なんだか納得しました。
このトータルデザインへのこだわりが、787系のブルネル賞受賞につながったわけです。
移動手段というより「その空間にいること自体が体験」になる列車づくり、というわけですね。
この発想が地域活性化の起爆剤にもなって、ローカル線への観光客誘致につながっているのだと分かります。
- ななつ星in九州は天然素材×伝統工芸の組み合わせで世界1位を獲得した水戸岡鋭治の代表作
- プラスチックNGの素材哲学+「椅子から設計」するトータルデザインの流儀が特徴

座る場所が変われば景色への向き合い方も変わる、それを列車でやっているんだから、引き寄せられるわけですよね。
【まとめ】JR九州デザイン顧問”水戸岡鋭治“(みとおかえいじ)がデザインした観光列車は?代表作の特徴をおさらい
今回は、水戸岡鋭治さんがデザインした観光列車の一覧と代表作の特徴についてご紹介しました。
- 水戸岡鋭治(みとおかえいじ)さんのデザイン列車はJR九州13本以上+全国各地で計20本超と圧巻の数
- 岡山工業高校インテリア科出身・大学進学なし。
- ドーンデザイン研究所を設立し、JR九州との出会いが転機に
- 天然素材×椅子から設計するトータルデザインが代表作の特徴
- 見飽きたという声もあるが路線ごとにコンセプトは全部違う

私、最初に水戸岡鋭治さんを調べようとして「三戸岡英二」と検索してしまいまして(笑)
全然ヒットしなくて首をかしげていたら、正しくは水戸岡鋭治(みとおかえいじ)さんだったというオチでした。
参考資料
2026年5月16日放送の新プロジェクトXで取り上げられた『ななつ星』の放送内容はこちらの記事で紹介しています。



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