みなさんこんにちは!
スピード違反の取り締まりに使われる可搬式オービスという機材をご存知でしょうか。
正式には「可搬式速度違反自動取締装置」と呼ばれ、三脚に載せて現場に設置し、指定の速度を超えたクルマを自動で撮影する、いわば移動できる速度取締装置のことです。
2026年6月、この可搬式オービスが取り締まり中にそのまま盗まれてしまったというニュースが話題になりました。
しかも購入価格は約900万円ということで、驚いた方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、盗んだ側の動機はまだ公式にははっきりしていません。
ただ、可搬式オービスは警察専用の特殊な機材のため、そのまま転売して現金化するのは簡単ではなさそうです。
そこで今回は、可搬式オービスをなぜ盗んだのか、そして転売や売却は実際に可能なのかについて、詳しく見ていきたいと思います。
読み終える頃には、今回の事件の裏側にある可搬式オービスという装置の仕組みや、盗むという行為がどれほどリスクの高い選択なのかが見えてくるはずです。
▼この記事でわかること
- 可搬式オービスがなぜ盗まれたのか、考えられる理由や目的
- 可搬式オービスは転売できるのか、いくらで売れるのか
- 過去の盗難事例や警察・専門家の見立て

900万円の機材が丸ごと消えたと聞いて、正直「そんなことあるの!?」と驚きました。
気になったので、盗んだ目的や転売の可能性まで調べてみましたよ。
可搬式オービスをなぜ盗む?窃盗の理由や目的を考察
可搬式オービスがなぜ盗まれたのかについては、公式には明らかにされていません。
ただ、実際に何が起きたのかを振り返ってみると、考えられる理由や目的が少しずつ見えてきます。
可搬式オービスはいつどこで盗まれたのか
今回の事件は2026年6月18日午後11時5分ごろから約10分の間に、埼玉県加須市の国道125号の歩道で起きました。
速度違反の取り締まり中だった可搬式オービス1台が、現場からそのまま持ち去られてしまったのです。
装置は高さ約50cm、幅約25cm、奥行き約50cmで、重さは約20kgです。
当時は加須署の交通課員2名が、現場から100〜200mほど離れたパトカー内から監視していましたが、設置から約30分後に確認したところ本体だけが消えていました。
警察庁でも同様の被害事例は把握しておらず、可搬式オービスの窃盗被害はこれが全国初とみられています。
そして2026年7月27日、埼玉県警は配送業の男(58歳)を窃盗容疑で逮捕したと発表しました。
防犯カメラには、容疑者の軽貨物自動車が現場付近を通過したあと、現場方向へ戻る様子が写っていました。
容疑者本人は「走行中に装置が光ったことに気付いたため確認に戻った」と供述し、容疑を否認しています。
過去に国内外でオービスが盗まれた事例はあるのか
海外では過去に速度取締装置が盗まれた事例がいくつかあります。
日本国内で速度取締りの現場から装置そのものが盗まれたのは、今回が初めてとみられています。
イギリスのダービーシャーでは、速度カメラが設置されたポールを切断され、カメラ部分だけ持ち去られた事例がありました。
また、カナダのトロントでは、自動速度取締カメラが複数回にわたり盗難・破壊の被害を受けています。
1台あたり数万カナダドル相当で、しかも油圧リフトが必要になるほどの重量だったにもかかわらず被害が発生しており、単純な金銭目的とは考えにくいケースも含まれているようです。
こうした海外の事例を見ると、速度取締装置の盗難や破壊には、転売目当てとは違う心理が働いていることもあると分かります。
警察や専門家は盗難の理由をどう見ているのか
盗難の目的について、警察は捜査中として断定を避けています。
埼玉県警は「同様の事案を発生させないよう指導を徹底する」とコメントし、加須署の次席も「犯人確保に向け捜査を尽くす」と述べています。
容疑者本人も容疑を否認しているため、目的を推測できる材料は今のところ限られています。
ここからは私自身の考察になりますが、可搬式オービスという機材の特殊性を踏まえると、いくつかの可能性が浮かんできます。
ひとつは、海外の事例のように取り締まりそのものへの反発心から持ち去られた可能性です。
もうひとつは、容疑者本人の供述どおり、光が見えたことに気付いて確認に戻ったところ、気づいたら持ち去ってしまっていたという可能性です。
一方で、装置の中には約10台分の違反写真データが入っており、専用端末や配線がないとアクセスは難しい仕様で、警察も「これまでに悪用は確認されていない」としています。
そのため、データ目的だった可能性は、今のところ低いのではないかと感じています。
- 可搬式オービスの窃盗は2026年6月に埼玉県で発生し、全国初とみられる事案
- 2026年7月27日に配送業の男が逮捕されたが容疑を否認しており装置は未発見
- 盗難の目的は捜査中で断定できず、反発心や勢いで持ち去った可能性などが考えられる

目的がはっきりしないまま話が進んでいくのは、なんとなくもどかしい気持ちになりますよね。
次は「そもそも転売できるものなのか」という視点から見ていきたいと思います。
可搬式オービスは転売できる?いくらで売れるのか考察
可搬式オービスを転売した場合にいくらで売れるのかについて、公式な情報は見当たりません。
ただ、装置の構成や関連する法律を調べてみると、いくつか見えてくることがあります。
可搬式オービスの構成を知るとなぜ約900万円もするのか見えてくる
可搬式オービスが高額なのは、警察向けに専用設計された特殊な機材だからです。
三脚に設置したカメラ部とストロボ部を専用のケーブルでつなぎ、速度違反の車両を撮影・記録する仕組みになっています。
撮影したデータをもとに、後日ハガキなどで違反者を呼び出して処理する「後日通知」方式が採用されているのも特徴です。
東京航空計器(TKK)やスウェーデンのSensys Gatso Group、日本無線など、複数のメーカーがこの機材を製造しており、少なくとも17の都道府県警が導入しています。
専用のセンサーやカメラユニット、データ処理用の基板など、量産される一般向けの製品とは違う特殊な部品を積み重ねていることが、この価格につながっているのだと考えられます。
約900万円という数字を聞くと高額に感じますが、専用設計の機材と分かると、その理由にも納得感がありますね。
一般人でも可搬式オービスを合法的に入手や売買できるのか
可搬式オービスは、あくまで警察が導入する専用の取締機材であり、一般向けに販売されている市場は見当たりません。
つまり、そもそも一般人が正規のルートで可搬式オービスを入手すること自体、現実的には難しいということになります。
加えて、日本には古物営業法という法律があり、リサイクルショップや買取業者などの古物商には、盗品の疑いがある物品の買い取りを中止し、警察に通報する義務が課されています。
盗難品の情報は「品触書」という形で古物商に回付されており、シリアル番号のある工業製品であればなおさら照合で特定に至りやすい仕組みになっています。
こうした仕組みを踏まえると、可搬式オービスのような特殊な機材を転売するのは、法律の面でもかなりリスクが高い行為だと言えそうです。
可搬式オービスを丸ごと転売するより部品として売るほうが現実的なのか
可搬式オービスは、丸ごとでも部品単位でも、売却して現金化するのは難しそうです。
可搬式オービスをそのまま丸ごと転売しようとしても、買い手を見つけるのはかなり難しいと考えられます。
警察専用の機材という時点で、正規の需要がある相手はほぼ存在しないからです。
それなら部品単位やスクラップとして売る方法はどうかという発想も出てきますが、こちらも簡単ではなさそうです。
カメラユニットやストロボ、基板といった部品は専用設計のものが多く、他の機器に流用しづらいという事情があります。
金属部分だけを取り出してスクラップ的に売却する道は理論上ゼロではありませんが、900万円という価格に見合うほどの価値にはならないでしょう。
私自身、気になることがあるとつい検索して調べ込んでしまう性格なのですが、今回もいろいろな角度から探してみたものの、実際に転売できたという事例や具体的な売却額は見つかりませんでした。
こうして見ていくと、可搬式オービスは「盗んでも簡単には現金化できない機材」というのが実情に近いのではないかと感じます。
- 可搬式オービスは一般向けに販売されておらず正規に入手する市場がない
- 古物営業法により盗難品は買取業者を通じて特定されやすい仕組みがある
- 部品やスクラップとして売る道も需要が限られ現実的ではなさそう

調べれば調べるほど、転売目的だったとしたらかなり分の悪い選択だったのかもしれないと感じました。
事件の続報が出たら、また詳しく見てみたいですね。
【まとめ】可搬式オービスはなぜ盗難に遭った?転売目的やいくらで売れるのかを振り返る
今回は、埼玉県で起きた可搬式オービスの窃盗事件をきっかけに、盗難の理由や目的、そして転売や売却の可能性について見てきました。
動機がはっきりしない部分はまだ多いものの、装置の特殊性を知ることで、事件の見え方も少し変わってきたのではないでしょうか。
- 可搬式オービスの窃盗は2026年6月に埼玉県で発生し、全国初とみられる事案
- 盗難の目的は捜査中で断定できないが、反発心やふとした流れでの行動などの可能性が考えられる
- 可搬式オービスは一般向けの販売市場がなく、そのままの転売も部品売却も現実的には難しそう

900万円という金額の大きさに気を取られがちですが、専用機材だからこそ簡単には売れないという事実も、今回調べてみて初めて分かりました。
今後、捜査が進んで動機が明らかになったら、続報でまたお伝えしたいと思います。
参考資料


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