みなさんこんにちは!
SNSで「ササキテカギイカが出現したら地震の前兆?」という話題を見かけて、私も気になって調べてみたんです。
「幻の巨大イカ」とも呼ばれるササキテカギイカですが、地震との関係や寿命について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、ササキテカギイカと地震の関係性、そしてササキテカギイカの寿命に迫ります。
読み終える頃には、この不思議なイカへの見方がぐっと変わるはずです。
▼この記事でわかること
- ササキテカギイカと地震に本当に関係があるのかどうか
- ササキテカギイカの寿命と、世界でも珍しい抱卵行動の実態

想像以上に面白いササキテカギイカの生態が次々と出てきました!
「幻の巨大イカ」ササキテカギイカが現れると地震が起きる?噂の真相は
まず結論ですが、ササキテカギイカと”地震の因果関係”については、公式には確認されていませんでした。
ただ、「深海生物が現れると地震が起きる」という話は古くから語り継がれてきた背景があるので、一緒に考察してみてください。
ネット上で広まる「深海生物=地震の前兆」説とは
ササキテカギイカのような深海生物が浅瀬に姿を現すと、地震の前兆ではないかという声をネット上でよく見かけます。
実はこの言い伝えの歴史は意外と長く、1743年に書かれた『諸国里人談』という書物にまでさかのぼることができます。
現代でも「地震の直前に海底からガスや電磁波が発生し、それを嫌がった深海生物が逃げてくる」といった説がインターネット上で広まっています。
確かに、深海で暮らすイカが急に浅めの海に現れたら「何かあるかも?」と感じるのは自然な反応だと思います。
ちなみに、ササキテカギイカの名前は”佐々木博士に由来”しているのですが、それについてはこちらの記事でまとめています。

科学的な検証結果はどうなっている?
「深海生物が現れると地震が起きる」という説を科学的に検証した結果、統計的な関連性も特に根拠のあるものは無いようです。
過去には、東海大学海洋研究所と静岡県立大学の研究グループが、1928年から2011年にかけて日本全国で記録された深海魚の情報336件を徹底的に調ています。
リュウグウノツカイやサケガシラなど8種を対象に、出没場所の半径100km以内でマグニチュード6以上の地震が30日以内に発生していたかを照合したところ、条件に合致したのは2007年の新潟県中越沖地震の1件のみでした。
この研究結果は2019年にアメリカ地震学会の学術誌にも掲載されており、研究グループは「迷信」という結論を出しています。
今回話題になったササキテカギイカはこの8種には含まれていませんが、同じ深海生物として同様の観点で考えると、地震との因果関係を裏付けるデータは現時点では存在しないと言えそうです。
調べてみて最初に驚いたのが、この”迷信”ともいえる言い伝えへの信頼度の高さでした。
理系の学生や大学生を対象にしたアンケートでも、「動物の異常行動が地震の前兆」を信じる割合が8割を超えていたというデータがあります。
科学的には否定されていても、長年語り継がれてきた言い伝えが今もなお多くの人の心に根付いているのは、それだけ「自然からのサインを読み取りたい」という思いが強いからじゃないかな、と感じました。
- ササキテカギイカと地震の因果関係は科学的に確認されていない
- 深海生物と地震の関係は研究により「迷信」と結論づけられている(2019年・米国地震学会誌)

「地震と関係ある」と思いたくなる気持ちはすごくわかるんですが、データを見るとやっぱり偶然の一致が多かったんですね。
むしろササキテカギイカが現れる理由は、地震より生態の方にあるのかもしれません。
②ササキテカギイカの寿命はどれくらい?抱卵行動が示す謎の生態
ササキテカギイカの寿命についても、公式には公表されていません。
というのも、遭遇できた個体数も少なく研究に必要なデータが不足しているためです。
ただ、調べる中でこのイカの驚くべき抱卵行動が手がかりになりそうだと思ったので、一緒に考察していきましょう。
公式には未解明…寿命を考える手がかりになる抱卵行動
一般的なイカ、たとえばスルメイカやアオリイカは卵を産んだらほとんど世話をせず、産卵後まもなく寿命を迎えます。
その寿命は約1年ほどと言われています。
ところがササキテカギイカの場合は、産卵後も卵の塊を腕で抱えたまま長期間にわたってエサを食べずに保護し続けます。
抱卵とは、産んだ卵を腕で抱えて孵化まで守り続ける行動のこと。
哺乳類のような「子育て」に近い行動で、イカの世界ではかなり異例のことです。
抱卵が終わった個体は体がゼリー状になるほどエネルギーを使い果たした状態になっており、知床財団の記録によると触るとバラバラになってしまうような状態になるんだとか。
これだけのエネルギーを子育てに注ぎ込んでいるということは、孵化が終われば寿命を迎えるという流れが濃厚なのではないかと思います。
正確な寿命の数字は現時点では不明ですが、子供の命を守るために我が身を捧げる母の愛を感じますね。
そんなササキテカギイカの貴重な排卵の映像もありました。
他のイカとは違う!世界でも珍しい「子育てイカ」の実態
ササキテカギイカは、世界でも初めて抱卵行動が確認されたイカとして知られています。
ササキテカギイカの排卵が初めて記録されたのは1991年。
北海道・知床半島の羅臼沖で撮影された写真がきっかけで、1995年に学術誌で紹介されました。
抱卵中のメスは、なんと物を食べるための腕(触腕)を自ら切って捨てるんです。
子育てに特化した体にするためだと考えられています。
こんな大きなイカが海の中で卵を抱きしめながら泳いでいる様子を想像すると、なんとも胸が熱くなりますよね。
実際に水中で撮影された映像がこちら。
こんなサイズのイカが目の前に現れたら、私だったらビビッて逃げ出しそうです(笑)
ちなみに、ササキテカギイカって食べられるの?
と気になった方はこちらもどうぞ。

- ササキテカギイカの寿命は公式未公表だが、抱卵後に力尽きる可能性が高い
- 世界初の抱卵イカとして記録され、長期間エサなしで卵を守り続ける

深海のイカって本当に奥が深いですね。
【まとめ】「幻の巨大イカ」ササキテカギイカと地震の関係は?寿命もおさらい
今回は、ササキテカギイカと地震の関係性、そして寿命と生態について調べてみました。
地震との因果関係は科学的に否定されていますが、それ以上にササキテカギイカの抱卵行動という驚きの生態が印象的でした。
- ササキテカギイカと地震の因果関係は科学的に確認されていない
- 深海生物の出現と大地震の関係は研究で「迷信」と結論づけられている
- 寿命は公式未公表だが、抱卵後にエネルギーを使い果たす生態から産卵後に命を終える可能性が高い
- 世界初の抱卵イカとして記録された、非常に珍しい深海生物

地震の噂が気になって調べ始めたのに、最終的にはササキテカギイカの子育ての話に感動してしまいました。
深海ってまだまだ謎だらけで、引き続き注目していきたいと思います!
参考資料
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